2010年09月05日

雪女 2

ある冬の寒い日のことである。

この日も、茂作と巳之吉は、朝から山へ行って木を切った。

暗くなったので、二人は仕事をやめ、帰ることにした。

この日は、いつもよりずっと寒かった。

「今日は寒いなあ」。きっと雪が降るよ。巳之吉さん」

茂作が暗い空を見ながら言った。「本当に寒いですね。雪が降りますねえ。早く帰りましょう」と、巳之吉が答えた。

二人は急いで歩き始めた。しばらく歩くと、空から白いものがちらちらと降ってきた。やはり雪が降ってきたのだ。

雪はどんどん激しくなった。あっという間に地面が雪で白くなった。

二人とも、心のなかで同じことを思っていた。

ーー今晩は大雪になりそうだ。ああ、寒い。早く舟に乗りたい。そして、家に帰りたいーー

つづく きょうはここまで  えへへ

  


Posted by スノー at 18:55

2010年08月30日

雪女 1

日本語の勉強のため、ブログで日本のものがたりを紹介したいと思います。

頑張って続けたいです!「ちなみに在日歴1年です」

ここから  

ある村に、茂作と巳之吉という二人の男がいた。

二人は山で木を切って、それを売って生活していた。茂作は六十歳で、ひとりで暮らしをしていた。巳之吉は十八歳で、母と二人で暮らしていた。

毎日、巳之吉と茂作は一緒に山へ出かけた。村から山まで行く途中に、大きな川があった。そこには渡し守がいる。渡し守は、船に人を乗せて川の向こう側へ運ぶ。

二人は毎日、川まで来ると、渡し守に船で川の向こう側へ運んでもらった。山から帰るときは、また、渡し守に船で川のこちら側まで運んでもらうのだった。


つづく 「今日はここまで」  


Posted by スノー at 00:29